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大腸カメラ

大腸カメラ 癒着・お腹の手術歴について

2012年09月13日

大腸カメラを受けたことのある方で、検査の時に「お腹の手術歴はありますか?」と聞かれたことのある方は多いと思います。開腹手術を受けると傷が治る際に、多かれ少なかれ癒着が生じます。大腸はお腹の中で一部ブラブラしているので、腹壁などに癒着(くっつく)が生じることがあります。開腹手術の後、腸閉塞という病気を起こされる方がおられますが、これは癒着によることが多いです。お腹の手術歴がなくても、癒着がある方もおられますが、大多数がお腹の手術歴のある方に見られます。

大腸カメラの検査の時に、「お腹の手術歴はありますか?」と聞かれるのは、この癒着があるかどうかを内視鏡医が想像しているからです。癒着があったからといって必ずしも大腸カメラを入れるのが難しくなったり、痛みが生じるわけではありませんが、より慎重に内視鏡検査を行う必要があります。

お腹の手術歴を伺ったときに、「ありません」とおっしゃる患者様にさらに「盲腸の手術もありませんか?」とさらに尋ねると、「盲腸は手術したことがある。でもずいぶん若いときだから関係ないかと思った。」とお答えになる患者様を時々見かけます。
虫垂炎(いわゆる盲腸)の手術は癒着が生じていることが比較的多く、手術を受けてから年数が経過していても癒着は残っています。

大腸カメラを受けられる際に、あらかじめ手術歴を内視鏡施行医に伝えましょう。
よく見かけるのは、虫垂炎(盲腸)、子宮・卵巣の手術、腎摘出術、胃手術、大腸手術、肝臓・胆嚢の手術歴です。

癌の心配

2012年02月15日

「癌の症状は?」という質問に対する回答は「無症状」です。
大腸癌・胃癌もしくは他の癌であっても基本的には無症状です。

癌が進行して、出血したり他の臓器に浸潤・転移をすると症状が出現するわけですが、様々な症状があるので、一口に「こんな症状」とは言えません。

便に血が混ざった・お腹が痛い・ガスがたまる・・・等々、様々な症状で外来診察や知人からご相談をいただくことがあります。私はいつも「ご自身で実際に御心配なさっている病名があれば、教えていただけると大変参考になります。」とお聞きします。多くの方が少し恥ずかしそうに「やっぱり・・癌などが心配」とお答えになります。特に若い方にその傾向は強いです。

確かに癌を強く疑うケースはほとんどありませんが・・・・・

恥ずかしがる必要は全くないのです。

「癌の心配=生命の危機に対する不安」であって、本能的に感じるのだと思います。
私自身、医師であってもお腹がいたい・咳がつづく・頭痛がつづくなどの症状がある時には、やはり「癌じゃないだろうか」なんて不安は頭をかすめます。癌の心配じゃなくても、インフルエンザで高熱を出したら、薬を服薬していても思わず「死ぬんじゃないか・・」と不安になったりもしますよね。

自分自身の体の異変に対して敏感なのは、むしろ健全だと思います。もちろん実際の臨床現場では心因性の症状も多く、過敏になるのはむしろ自分自身を苦しめる羽目になるのですが・・。

病院で診察を受けられる際には、「こんな病気が心配」と率直に医師に伝えましょう。例え的外れであっても、医師はあなたの心配を真摯に受け止めるべきなのです。医師の説明を聞いて、実際に何らかの検査が行われるのかどうかは状況次第ですが、きっと実りのある診察になるのではないでしょうか?

大腸カメラ検査の流れ

2011年09月15日

大腸カメラを受けるときの当院での流れをご紹介します。下剤の飲み方や検査時間は、施設によってまちまちですが、大体同じように考えていただけると思います。

①検査の2日前から、便を軟らかくするお薬と軽い下剤を内服していただきます。

②検査前日の夕食は、検査食を食べていただいて、以後は絶食となります。水分はしっかり飲んでいただいてOKです。

③検査当日は午前中から約2リットルの下剤(腸管洗浄液)を1~2時間かけて服用していただきます。その後、4~5時間で腸内の便がほぼきれいに流し出されます。

④検査開始です。検査開始の前に、腸の動きを抑える注射を肩にします。

大腸は左の図のように一番奥が盲腸になりますが、まずは肛門から盲腸までスコープを挿入します。盲腸までたどりついてから、今度は腸を膨らませ、ポリープなどの病変を探しながらスコープを抜いてきます。

病変が見つかった場合に、組織の検査をしたり、ポリープ切除を行ったりする場合がありますが、このあたりは施設によって違いが大きいです。

検査時間は、ポリープ切除などの治療がない場合には、大体15分~20分のことが多いです。

⑤検査後、組織の検査やポリープ切除がなければ、アルコール・食事制限や運動制限はありません。特にポリープ切除を行った場合は、数日の食事・生活制限があります。

胃カメラと異なり、大腸カメラの検査は下剤を服用し排便に要する時間が必要なので、1日作業となります。またポリープ切除の可能性がある場合は、合併症に注意が必要なので、1週間程度は旅行や出張などの大事な用事がない時を選んで検査予約をしましょう。

 

 

 

 

検便検査(便潜血検査)で陽性であれば・・

2011年08月31日

検便検査で陽性であれば・・・
必ず大腸カメラの検査を受けましょう。

検便検査で陽性になったからといって、確かに必ず大腸がんが見つかるわけではありません。
便潜血検査で要精密検査とされる方の割合は約7%と言われますが、その中で大腸カメラ検査を受けた方に、実際に大腸がんが発見される可能性は数%程度です。ただし大腸ポリープが発見される割合は数十%と言われます。

「検便検査で2回のうち陽性だったのは1回だけだから・・」
「検便検査で陽性だったけど、特にお腹の症状もないから・・・」
と、大腸カメラを敬遠される方がたくさんおられます。

「大腸カメラなんて、誰も好んで受けたくはない」し、「まさか自分が大腸がんだなんて思いたくない」という心理が働くのでしょう。私自身も初めて大腸カメラを受けようと決心するまで、そんな気持ちでずいぶん時間を費やしました。

大腸ポリープや早期の大腸がんは、ほぼ100%完全に(再発せずにという意味です。)治ります。
また大腸がんはある程度進行していても、 完全に治る可能性が十分にあります。

大腸カメラをしていて、大腸がんが見つかると、内視鏡医としてもやはりショックであり、患者様に伝えなければならないことを心苦しく思います。一方で、がんの大きさや形を見て、手術をすれば治るだろうと思えれば、「見つかって良かった。おそらく助かるだろう。」と心の中で安堵感を浮かべるものです(大腸カメラを受けておられる患者様にいきなり「見つかって良かったね」という言葉は適切でないと考えています。)。

大腸がんや大腸ポリープが存在する確率論も、もちろん重要ですが、そんな内視鏡医としての経験(大腸カメラを握る内視鏡医は日々経験する出来事です。)からも、

検便検査で陽性であれば・・・
必ず大腸カメラの検査を受けましょう。

がん検診を受けましょう

2011年08月26日

がん検診を受けましょう。

日本では市区町村などの住民検診の受診率が25%以下にとどまります。

出展:独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター

がん検診を受けることの有効性は、無作為化比較対照試験(Randomized Controlled Trial: RCT)で示されています・・・・といった難しい説明も必要なのですが・・

内視鏡医の印象としても・・
進行大腸癌が見つかるケースは「これまで1度も大腸がん検診を受けたことがない」人に圧倒的に多いです。

特に大腸がんの1次検診は検便・・・とても簡単、痛くも痒くもありません。
「ひっかかったら大腸カメラ?」と恐れる前に、まずは1次検診だけでも受診しましょう。

 

 

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